筋肉をつけていく上で重要で欠かせないサプリメントの一つのEAA。
プロテインよりも消化に負担がかからず、吸収が速いのがメリットです。
EAAは必須アミノ酸のことで、必須アミノ酸は
- トリプトファン
- リジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- トレオニン
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- ヒスチジン
の9種類です。
筋肉合成を促し、筋肉の材料にもなります。
私も使っているサプリメントの一つです。
そのEAAですが、商品によっては
- 9種類の必須アミノ酸が入っているもの
- トリプトファン以外の8種類が入っているもの
があります。
なぜトリプトファンが除外されているものがあるのでしょうか?
EAAにトリプトファンが除外されているのか?
疲労を感じやすくなる
トリプトファンは、
- セロトニン
- メラトニン
という物質の材料になるものです。
セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれる脳内ホルモンです。
- 気分を高ぶらせて興奮させるノルアドレナリン
- 快感を増幅させるドーパミン
をコントロールする働きもあります。
そのため、リラックスや精神安定のために重要な物質で、不足すると、うつやストレス障害を引き起こすといわれています。
メラトニンは夜に分泌されるもので、メラトニンがしっかりと分泌されることで、眠くなり、深い質の高い睡眠を取ることができます。
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このような、健康のために重要な2つの物質の材料となるのがトリプトファンです。
しかし、筋トレでは気合を入れて興奮していることで、重たいものを限界まで持ち上げることができます。
興奮する必要がありますし、眠くなるわけにはいきません。
ところが
- トリプトファンを摂取してしまうと、精神が落ち着いてしまって疲労を感じてしまい、集中力が切れて、トレーニングのパフォーマンスが落ちてしまう
というのです。
そのため、トレーニングのサプリメントとしては適さないため、トリプトファンを除外しているということなのです。
トリプトファン事件
トリプトファン事件(トリプトファンじけん)とは、米国において1988年末から1989年6月にかけて、昭和電工が製造した必須アミノ酸である「L-トリプトファン」を含む健康食品を摂取した人の血中に好酸球が異常に増加して筋肉痛や発疹を伴う症例、好酸球増加筋肉痛症候群(eosinophilia–myalgia syndrome – EMS)が大規模に発生した事件である。FDAのサイトによると、被害は1,500件以上、死者38名と記録されている
Wikipedia「トリプトファン事件」より引用
という事件がありました。
これがきっかけとなり、トリプトファンの印象が悪くなりました。
そして、アメリカではトリプトファンのサプリメントの販売が禁止されることになりました。
トリプトファンが含まれるEAAを使っての感想
これらのような理由から、EAAにトリプトファンが含まれていないサプリメントもあるのです。
私が使用しているのはマイプロテインのEAAで、こちらにはトリプトファンが含まれています。
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=356OXN+4KXDDM+45DI+BW8O2)
使ってみての感想ですが、そのような疲労感や集中力が切れいるということは無いように思います。
BCAAも同時に摂取していることも、いいのかもしれません。
BCAAは集中力を増す作用があるからです。
![](https://www.inakablog.com/wp-content/uploads/2019/02/64351f13075c8e5b0db7a98de2d50a71_s.jpg)
それに、トリプトファンが無いということは、アミノ酸スコアは0になってしまいます。
他の8種類の必須アミノ酸が、有効に使われないということです。
実際はそれまでに、食事などで摂取したトリプトファンが残っていますので、無駄になることはありません。
しかし、実際はトリプトファンも同時に摂取しておくほうが、その他の必須アミノ酸を効率よく使うことができますので、そちらのほうがいいのではないでしょうか?
![](https://www.inakablog.com/wp-content/themes/cocoon-master/screenshot.jpg)